Wednesday, June 1, 2011

ビンラディンの殺害は正義だったか

今日はプレゼンを終えました。ものすごい開放感。


今回はビンラディンの殺害は正義だったかどうかについてプレゼンしたんですが、これは非常に興味深いトピックでした。

ちなみに写真は、ビンラディン殺害のニュースを受けホワイトハウスの前でお祭り騒ぎをする人々。

私は完全に部外者としての視点でこの事件を眺めているので、ビンラディンがテロリストだった現実を持ってしても殺害は完全なる正義だったとはいえないと考えています。

まあこれは外国人の中でも意見が分かれるところでしょうけどね。

新聞によると実際の遺族にも裁判にかけて事件の経緯を明らかにして欲しかったと望んでいる人は結構な割合がいるみたいだし、殺してその上証拠も出さないんでは大勢の人が納得いかないのは言うまでもないこと。

さらにそもそもビンラディンが打倒アメリカにむけて活動しだしたのは、彼の祖国であり、メッカのあるサウジアラビアに米軍が基地を置いたことがきっかけのようだし、「じゃあアメリカの世界警察ごっこと民主主義の押し付けは正義なの?」ってとこを軸に「アメリカは世界の望む”正義の達成”を追及すべきだった」ってことを主張しました。

そしたら反論のすごいこと。

「大量殺人の真犯人は殺されて当然だ」
「アメリカは今までの行為を善意で行ってきたのに、奴らは感謝のかけらもない」
「殺されたのが間違いだというやつは頭がおかしい」(これはオバマ大統領も同じ事を言ってた)
「裁判にしていたら裁判官の命も狙われるし、結局米国の基準で判決が出るから結果は同じ」

と、たくさんご意見をいただきました。

実際こんなプレゼンをアメリカの政治のクラスでやること自体が飛んで火にいる夏の虫そのものだったんだろうけど。

アメリカは自己利益の実現に非常に大きな価値を置く国なので、世界から見ると自分勝手な行動もアメリカ的価値観から見れば当然になってしまうんですよね。

アメリカの言う悪気のない「善意」が余計なお世話なこともあるってことに気づかないところは、本当にどうにかしてほしいけどね。

政策を組んでる人たちはもちろん民主主義・資本主義を広めることが自国の力の及ぶ範囲を広げることにつながるということをわかっててやってるんだけど、無駄に愛国心だけ強いアメリカンな方々はそういうところまで考えが行ってない気がします・・・

と色々思うところはあったんだけど、最後のほうはクラスが「アメリカYEAH!!」みたいな空気だったのであまり強気なことは言えずじまいでした。はは。

まあ白熱した議論になったし、結果的にプレゼンは成功したのでよかったかな。

来週で今学期も終わりじゃ~。テスト~~あああ~。

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