Tuesday, February 10, 2015

母になります

ブログを始めて5年、アメリカに来て8年目、ついに私も母になります。


お犬さんの母に。(ズコー)


いやね、ほとんどの人にとっては大したニュースではないのかもしれないけど、私にとっては非常な興奮に値する出来事なわけです。

なんたって初めて両親に犬を飼うことをねだったのが小学3年生の時、以来17年もの月日が流れているわけで。

犬が欲しくてどうしようもなくて、両親をその気にさせるべく、少ないお小遣いの中から「子犬のしつけ方」等の本を買ってさりげなくリビングに置いてみたり、「この犬は抜け毛が少ないらしいよ」と図書館で学んだ知識を披露してみたり、色々試したものです。

ですが共働き、そしてアレルギー持ちの親を前にして、ついに壁は崩れることなく、一人アメリカへ進学。

一人暮らしにはなったものの、(ありがたき)仕送りで生活する身分、殆どのアパートはペット禁止である現実などから、今までワンコとの生活とは無縁でありました。

アパートのルールを無視したり、彼氏と一緒に犬を飼ったりする留学生もいましたが、そういう不安定で、手放す可能性も考えられるような環境では、やっぱり犬も幸せになれないのでは、と思って踏みとどまっていた私。

という流れで、ついに!環境が整ったわけですよ。結婚もしたし、家は犬オッケーだし、安定した仕事にもついている自分。完璧っス。


で、当然どんな犬を迎えようか、という話になるわけで。

私の旦那さん、見た目は無骨でオシャレとは無縁な(言いすぎ?)男、好物は肉と酒って感じな日常を送っていながら、なんと欲しい犬はチワワかパピヨンかポメラニアンと言い出した。

チワワってあなた!ブリトニースピアーズとかがフリフリのドレスを着せて、ヴィトンのカバンに入れてビバリーヒルズを連れて歩くようなそんな犬でっせ。(そんなことは無いです)

それに対して、小さい頃から17年間、大型犬とモフモフ戯れるのを夢見てきた私。そう簡単には折れません。

ちなみに我が家、一応持ち家ではあるものの、集合住宅のコンドミニアムなので、吠える犬は敬遠されます。

さらに言うと、私はマイルドなアトピーを患ってるので、抜け毛の多い犬も勘弁。となると自然とロン毛の小さい犬は対象外になる訳ですよ。(ヨーキーとかトイプードルなら抜け毛が非常に少ないらしいけど、やっぱり大型犬が欲しい私。)

で、無駄吠えが無く、抜け毛の少ない、日中のお留守番が可能なおとなしさがあり、小さい家でも飼育可能、でも週末にはハイキングとか行けちゃう位のエネルギーはある大型犬はどれ?となると、グレーハウンド氏が候補に上がりました。

ちなみにこんな犬です。


小さい頃からずっと欲しかった犬がボルゾイとかサルーキとかだったので、もうドンピシャ。

女の子の友達に言わせると、見た目が怖いと思う人もいるらしいけど、私には美しいとかスレンダーとかそんな形容詞しか浮かびません。

しかも、リサーチを重ねると、初めて犬を買う人にもぴったりのlow maintenance (手間の掛からない)犬らしいことが判明。

更に更に、アメリカのグレーハウンドの殆どはドッグレース(競馬の犬バージョン)のために繁殖されていて、レースで成績を残せない犬はどんどん殺されてしまうらしい。そしてそんな犬を救うためのレスキュー団体が沢山あって、引退したレーサーを救おうとadoption(里親制度)を盛んに行っているというじゃないですか。

私の犬が欲しいという願望と、命を救うという行為がいっぺんに叶うなんて、いやー素晴らしい。

という話を毎日旦那さんにし続けたところ、ついに彼も納得したようで。というか、地域のレスキュー団体が行っているMeet and Greet(ふれあい会のようなイベント)に行って、実際にグレーハウンドと触れ合ってみて心を奪われたらしい。

そんな訳で、グレイハウンドをアダプトすることに決定。(ッシャー!)実際に犬を譲ってもらうには、家の検査やテストなど、結構厳しい審査をパスしないと断られてしまうんですが、我が家は無事合格。(この厳しい審査についてはまたの機会に書きます。)

ついに今週の土曜日にお犬たんを迎えに行って参ります。

ワンコよ、待っていてねー!

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