Wednesday, January 6, 2016

アメリカでお寿司

私、北海道出身なので、安くて美味しいお寿司に恵まれた環境で育ってしまい、社会人になっても高いお金を払って美味しいお寿司を食べる価値をイマイチ理解できずにいました。

でもね、間違っていたわ私。

北海道に住んでいるならともかく、ここはアメリカ、カリフォルニア。

本当に美味しいお寿司は、相当のお金を出さないと食べられません。

今でこそスシ文化が根付いてLAやSFには何百ものすし屋が開かれていますが、アメリカのスシレストランは大きく二つに分けられます。

ひとつは、日本でおなじみのいわゆる江戸前寿司。英語ではSushiよりもNigiriと言った方が伝わります。

もうひとつは、カリフォルニアロール系。それも日本で見かけるご飯とカニマヨとアボカド、的な単純なものではなく、それこそマンゴーやらハラペーニョやら色々な異色食材を使ったバラエティーに富んだお寿司。

こちらも完全にお寿司のジャンルとして成立していて、私はこれをお寿司とは認めたくないものの、アメリカ人がSushiと言われてまず思い浮かべるのもこっち。普通に美味しいし、個人的にはアリだと思います。

そしてロール系はなぜか不明ですが韓国人オーナーのお店が殆どで、しかもそういうお店が一番美味しい。日本人シェフがロールをやると、日本の寿司という固定観念に縛られているせいか、いまいち味が中途半端で美味しいものに出会ったことがありません。

全体の数で言うと、カリフォルニアにあるお寿司屋さんはロール系が圧倒的な数を占めます。

ただ、高級路線は日本で修行をしてきた板前さんのお店ばかりで、そういうお店でロールを扱うところはありません。

寿司通のハリウッドスターなんかもニギリ寿司ばっかり食べてるよね。

まとめると、ロールはご飯とお魚、その他の食材、そして味の濃いソース(マヨとかうなぎのたれとか)との融合を楽しむ、寿司インスパイア・フュージョン系で、ニギリはシンプルに寿司の基本を守って新鮮な魚と酢飯を味わう寿司、って感じですかね。

私たち夫婦がSushiを食べようとなると、まずこんな会話から始まります。

夫:Do you want to get sushi tonight? (今晩お寿司にしない?)
私:Sure. Nigiri or rolls? (いいね。ニギリとロール、どっちにする?)
夫:Nigiri. I'm craving uni.(ニギリで。ウニ食べたいんだよね。)

ニギリ専門のお寿司屋さんは数あれど、色々行った中で「美味しい!また行きたい」となるお店は片手で数えられる程度。

毎週行っても破産しない程度のお手ごろ価格というのも重要ポイント。

ベイエリアで言うとSan MateoにあるIzakaya Maiとかがお気に入りです。〆鯖がしまりすぎててちょっと乾いてるのが難点だけど。ホタテとハマチとウニはいつ頼んでも本当に美味しい。10貫ずつ食べて二人で$100くらいかな。

同じくSan Mateoにある、最近開拓したFuji Sukiyakiという怪しい名前のお店もヒット。実はここ、タイ人らしき店主の経営なんだけど、鯖の〆具合が何度行っても最高。

一度ウニがミョウバン臭かった以外は、アジもあるし中トロもあるし(アメリカでは超レアネタ)居酒屋舞と同じくらいの価格帯でかなりポイント高いです。

ロール系だとOmee. JというSanta Claraにあるお店がダントツおすすめ。ロール系はソースに変化がなくて結局全部同じ味やん、てことも多いのですが、ここは一つひとつ違った味を楽しめるのでなかなかのhidden gem。

誕生日や記念日にはミシュランスターのお寿司屋さんというパターンが多いのですが、ひとつ星レストランでは大体おまかせ一人$150前後から始まって、星が増えるごとにお値段も上がる感じ。

そう考えると二人で$100とかが格安価格に感じてしまう不思議。ああ、資本主義に操られる私。

なんでいきなりお寿司のこと書きたくなったかというと、夫が引っ越してからというもの外食の頻度がほぼゼロになったので、毎週のように食べていたお寿司が恋しくてしょうがないからです。

とりあえず、アメリカで美味しくお寿司を食べるなら、ニギリは日系の店で、ロールは韓国系の店で、というルールを守るとあまり失敗しません。

Yelpはこちら:
Izakaya Mai
Fuji Sukiyaki
Omee. J

No comments:

Post a Comment