Friday, April 30, 2010

大麻



コミカレ時代に仲の良かった友達の一人が彼氏に振られたのをきっかけに大麻を始めて、さらに最近はエクスタシーにまで手を出すようになったので、改めてドラッグについて考えるきっかけになった。

私はアンチ・ドラッグ派です。特に大麻。

アメリカでは大麻の入手がとても簡単で、留学生でも定期的に吸っている人や試したことくらいなら、って人は多い。

私は親の教育のおかげかドラッグに手を出すという行為がどうしても許せないので、今まで吸ったこともなければこれから吸うこともない。

ただアメリカ人は早くて中学生の段階から大麻に簡単に手の届く環境で過ごしているので、そもそも大麻をドラッグとして認識する若者のほうが少なく、目くじら立てて毛嫌いするような私の存在のほうがケムたがられることがあったりする。


大麻を定期的に吸う人のことを英語でpothead(pot=大麻)って言うんだけど、この前私がフェイスブックで「結局麻薬で幸せになることなんてない」って発言したところちょっとした議論になった。

A:「大麻は別だろ?少量の大麻は知覚を発達させるのに役立つし」

私:「別じゃないよ。結局ポットヘッドのまま人生で成功することなんてありえない。カリフォルニアで合法になりそうなのだって、州の財政が壊滅的状況で、合法にすればそこから税金が取れるからっていうだけだし」

A:「お前バカ?そもそも大麻はドラッグじゃないし。大麻吸う奴は酒を飲むのと同じように個人の責任においてやってるわけだし、合法になりそうなのだって今までの反対運動がすべて根拠のないものだから。それに大麻のせいで逮捕された人を収容する莫大な費用も州の財政を圧迫してるし、逮捕された人だってその記録のせいで人生がめちゃくちゃになる。それに大麻には中毒性はない!お前発言する前にもっと勉強したほうがいいんじゃない」

B:「身体的な中毒性がなくても、人はその”効果”を求めてまた吸う。心理的な中毒作用があるってこと。それに”責任のある使用”は医療的な用途のみであって、どんな理由があろうと大麻が違法である限り、使用は無責任な行動にすぎない」

D:「俺は前吸ってたけどやめたね。あれやると行動が鈍るし、めっちゃ太る。結局人生に大麻なんて必要ない」

C:「何でお前らがそんなにアンチ・大麻なのか知らないけど、俺は大麻に何度も救われた。辛い時もやってこれた。俺はポットヘッドだけど学校でいい成績取ってるし、ビジネスサークルの副代表だし、人生で成功しないなんてのは言いがかりだ」

E:「ていうかそんなに大麻がダメっていうなら酒やタバコはどうなわけ?合法だけど大麻より明らかに体に対して悪影響だろ。急性アル中で死ぬことはあっても大麻ではない。大麻関係のプリズナーが刑務所から出れば、もっとほかに逮捕されるべき奴を収容する場所ができるし」

F:「何事も限度を守ってれば人の勝手だろ。迷惑かけてないし」

とまあ議論は長ーく続く訳なんだけどね、気づきますか、そもそも彼らの発言はポイントがずれてる。

私はアルコールやタバコが大麻よりいいなんて思ってない。

けど大麻が違法であるという点を見れば、限度を守った使用なんてのはそもそも存在しないし、使用は社会的に無責任かつ悪になる。

逮捕されれば自分の人生だけでなく家族にも経済的、社会的な迷惑がかかる。

人生がめちゃくちゃになるのは自分の違法行為のせいであって、大麻が違法なのが原因ではない。

個人的にはポットヘッドもドラッグディーラーも強姦犯も社会にとって平等に悪だと思うし、彼らを刑務所から出さなきゃいけない意味がわからない。

それに、私の友達の例をとってもそうだけど、大麻を吸い始めるとどうしてもドラッグ関係の人との人付き合いが増えるし、それが次のドラッグへの入り口になるのもよくあること。

だから私はたとえ大麻が合法になろうと吸うのは反対だし、自分の子供にもそう教育しようと思ってる。

ポットヘッドたちは大麻は人体に無害だって信じてる人が多いけど、まったくそんなことないんですよ。

これは厚生労働省のページか何かを見ればわかることだから省くけどね。



大麻の話になると、都合のいい的を得ない反論をする人が多くて議論が成り立たないことが多い。

大麻の存在そのものが一般的すぎて、「ドラッグをやってる」っていう認識を持てないのが一番の問題なんだろうな。

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